部隊の行動

部隊の選択と行動パレット

簡易部隊表

『大戦略パーフェクト2.0』で「部隊のポップアップ情報」と称していたもの(『2.0ユーザーズマニュアル』54ページ)は、「簡易部隊表」に名称変更されました。機能自体は『大戦略パーフェクト2.0』と変わりません。

部隊の選択方法

■複数の部隊が存在するヘックスで選択する場合
 部隊の選択中に、部隊選択ポップアップメニューの階層メニューを遡りたいときは、右クリックを続けることで、開かれているサブメニューが順番に閉じていきます。

選択した部隊の基本情報

■選択部隊情報パネル
●経験値グラフ:地雷除去・機雷掃海の行動を実行することでも経験値のバーグラフが上がっていきます。

行動パレット

 以下の2つのカテゴリーに、行動コマンドのボタンが追加されました。
●「攻撃」:自らを犠牲にして自爆攻撃を行なう「自爆」の行動ボタンが追加されました。
●「特殊」:地雷を除去する「地雷除去」と、機雷を掃海する「機雷掃海」の2つの行動ボタンが追加されました。

行動――移動

「移動」のルール

■地形別・移動タイプ別の消費移動力と移動制限
 新設された仮設橋には、海上・海中部隊は進入できません。
 仮設橋には橋と同様に出入口が設定されているため、それ以外の方向から、地上部隊が仮設橋を通過することはできません。
 越境不可に設定されている国境線は、すべての部隊が通過できません。
■移動と燃料
 ヘリとVTOL機の着陸可能地点は、「地形情報」パレットだけでなく、簡易地形表でも確認できます。
■地雷原・機雷原との遭遇
 敵陣営の地雷原・機雷原のヘックスに、移動途中で入ると、地雷・機雷が爆発して一方的に攻撃を受けます。同時に、その場で移動もいったん中断します。たとえ移動前に存在が確認されていた地雷原・機雷原でも、以後そのヘックスに踏み込めば、同様に地雷・機雷が爆発してその場で移動もいったん中断します。
 通常の遭遇戦と異なり、地雷・機雷爆発後も部隊が生き残っていれば、中断していた移動が継続して再開されます。

行動――攻撃

「攻撃」のルール

■攻撃時の制限と事後処理
●反撃
 環境設定での【戦闘時に武器を選択する】は、【反撃時・ターン委任中に武器を選択する】に表記が変更になりました。

行動――射撃

「射撃」のルール

■射撃可能な部隊と射撃目標
 射撃目標が変更になりました。射撃の対象となるのは、そのミサイルの射程距離内にある自陣営・味方陣営を除いた建物と、海以外の地形です。なお、首都を射撃目標にすることはできません。
■射撃の処理と影響
 新設された仮設橋は、射撃で破壊されると下の地形のみ残ります。
 射撃で破壊された地形が仮設橋だった場合は、橋と同様、その上にいた地上部隊も戦場マップから削除されます。
 道路は河川・深河川をまたいで設置できなくなったため、『2.0ユーザーズマニュアル』71ページ・下から15行目〜下から13行目「破壊された地形が河川・深河川を〜その部隊も戦場マップから削除されます。」の記述は削除してください。

行動――破壊

「破壊」のルール

■破壊可能な部隊と破壊目標
 破壊の対象に仮設橋が加わりました。
■破壊の処理と影響
 新設された仮設橋は、破壊されると下の地形のみ残ります。
 破壊された地形が仮設橋だった場合は、橋と同様、その上にいた地上部隊は破壊を行なった部隊も含めて戦場マップから削除されます。
 道路は河川・深河川をまたいで設置できなくなったため、『2.0ユーザーズマニュアル』72ページ・下から1行目〜73ページ3行目「破壊された地形が河川・深河川を〜その部隊も戦場マップから削除されます。」の記述は削除してください。

破壊の方法

@破壊したい建物・トーチカ・道路の上に、破壊能力のある戦闘工兵・特殊部隊・工作部隊を移動します。これらの部隊でダム・トンネル・橋・仮設橋を破壊する場合は、その隣接ヘックスへと移動します。
 その他の部隊で破壊を行なうときは、破壊可能な武器の特性に応じて、建物の真上・隣接ヘックス・射程圏内などに移動します。
A行動パレットで「破壊」ボタンをクリックします。
B戦闘工兵・特殊部隊・工作部隊が直下の建物・トーチカ・道路を破壊する場合で、他に選択できる破壊目標がないときは、破壊行動が即実行されます。
 複数の破壊目標を選択できる場合や、ダム・トンネル・橋・仮設橋を破壊する場合、その他の部隊が破壊可能な武器で破壊攻撃を行なう場合などは、破壊可能な建物・トーチカ・仮設橋・道路の上に標的マークが表示されます。破壊目標をクリックして指定してください。
C建物の耐久度が減少するダイアログが表示されます。道路は即座に削除されます。

行動――自爆

「自爆」のルール

 自陣営の部隊が、自らを犠牲にしながら攻撃を仕掛ける行動を「自爆」といいます。
■自爆可能な部隊と自爆目標
 自爆は、「自爆」能力の兵器特性を持った部隊だけが行なえます。
 自爆の対象となるのは、隣接している敵陣営の部隊だけです。
※あらかじめ用意されている兵器に、「自爆」能力を持つ兵器は含まれていません。兵器エディタでオリジナル兵器を作成するときにご使用下さい。
■自爆の処理と影響
 自爆を行なった部隊は、戦場マップ上から消滅します。
 自爆攻撃が命中した場合、爆薬の火力の分だけ相手部隊の耐久度が減少します。

自爆の方法

@行動パレットの「自爆」ボタンをクリックします。
A自爆攻撃可能な敵部隊の上に標的マークが表示されます。自爆目標にしたい敵部隊をクリックして指定してください。
B自爆目標の部隊を選択すると、「環境設定」ダイアログの【戦闘シーンを表示する】欄の「表示方法」で設定しておいた戦闘表示方法に基づいて、戦闘が処理されます。

行動――修復

「修復」のルール

■修復可能な部隊と対象の建物
 修復の対象に、仮設橋が加わりました。

修復の方法

@修復したい建物・トーチカの上に戦闘工兵・特殊部隊・工作部隊を移動します(工作部隊の場合は隣接ヘックスでも構いません)。ダム・トンネル・橋・仮設橋を修復する場合は、修復部隊を隣接ヘックスに移動します。
A行動パレットの「修復」ボタンをクリックします。
B直下の建物・トーチカを修復する場合で、他に選択できる修復目標がないときは、修復行動が即実行されます。
 複数の修復目標を選択できる場合や、ダム・トンネル・橋・仮設橋を修復する場合は、修復可能な建物・トーチカ・仮設橋の上に標的マークが表示されます。修復目標をクリックして指定してください。
C修復行動が実行されて、建物の耐久度が回復するダイアログが表示されます。完全に破壊されていた建物は、修復が完了すると「×」マークが取れて元の正常な建物に戻ります。

行動――搭載

「搭載」のルール

■輸送可能な部隊、搭載可能な部隊
 輸送部隊は、大型輸送ヘリが削除されたため9種類になりました。また、攻撃へリの一部に、歩兵を搭載できるものが追加されました。
■搭載できる場所
「輸送可能地形」パレットでは、搭載・発進可能地点が「○」に加えて「味」でも示されるようになりました。これは味方陣営(自陣営・同盟陣営)の建物ということを表わしています。
■搭載・発進(降車)制限一覧
 輸送部隊 輸送可能部隊数 搭載可能部隊 搭載・発進可能地形
 ●輸送機 1〜3 歩兵・一部地上部隊 空軍基地・空港(要収納)
 ●兵員輸送ヘリ 1〜2 歩兵・軽車両 一部の進入可能地形 注1
 ●一部の攻撃ヘリ注2 1 歩兵 一部の進入可能地形 注1
 ●歩兵戦闘車 1 歩兵 進入可能地形
 ●兵員輸送車 1〜2 歩兵 進入可能地形
 ●空母 3〜8 艦載機・VTOL・ヘリ 進入可能地形
 ●ヘリ空母 3〜5 VTOL・ヘリ 注3 進入可能地形 注3
 ●揚陸艦 3〜8 すべての地上部隊 注4 進入可能地形 注4
 ●一部の戦闘艦 1〜4 ヘリ 注5 進入可能地形 注5
 ●ホバークラフト 2〜3 すべての地上部隊 一部の進入可能地形 注6
 ●輸送艦 8 すべての地上部隊 海軍基地・港(要収納)
注:1 ヘリは平坦な地形で搭載部隊の乗降をする必要があるため、平地・砂漠・砂浜・雪原・道路・首都・大都市・中都市・小都市・市街地・空軍基地・空港・要塞だけが搭載・発進(降車)可能地形となります。
注:2 MH-6リトルバード・Mi-24ハインド・Mi-25ハインドがこれに該当します。
注:3 一部のヘリ空母には、地上部隊を輸送できるものもあります。その場合の地上部隊の搭載・発進(降車)可能地形は、海軍基地・港に収容されているときだけになります。
注:4 揚陸艦にはこの他にVTOL・ヘリ・ホバーを搭載することができるものがあります。その場合のこの3種類の部隊の搭載・発進(降車)可能地形は制限を受けませんが、それ以外の地上部隊の搭載・発進(降車)可能地形は、海軍基地・港・浅瀬だけになります。
注:5 巡洋艦ジャンヌ・ダルクのように、地上部隊を輸送できるものもあります。その場合の地上部隊の搭載・発進(降車)可能地形は、海軍基地・港に収容されているときだけになります。
注:6 海上部分での地上部隊の搭載・発進(降車)可能地形は、海軍基地・港・浅瀬だけになります。

行動――補給・補充・修理

「補給・補充・修理」のルール

 中級ルールの場合、「補給」ボタンは行動パレットに表示されなくなりました。
■補給・補充・修理可能な場所
「地形情報」パレットでの「補充」「修理」「弾薬補給」「燃料補給」欄の表示が、「○」「×」式から「自」「味」式に変更されました。「自」は自陣営の建物で、「味」は味方陣営(自陣営・同盟陣営)の建物で、補給・補充・修理を受けられることを表わしています。
■補給能力のある部隊からの補給
 給油機から補給を受けられない偵察機に、RQ-4Aグローバルホークが追加されました。また、司令部は補給も修理も受けられません。

補給の方法

「環境設定」ダイアログで、【補給確認を行なう】をオンに設定しておいた場合は、補給確認ダイアログが表示されます。その場合、【燃料】【弾薬】【燃料&弾薬】ボタンで、補給する対象を選択できます。また【Cancel】をクリックして、その部隊に対して何も補給しないこともできます。

行動――架橋

「架橋」のルール

「架橋」で建設できる地形が、建物地形の橋から、特殊地形の仮設橋に変更になりました。
■架橋の処理と影響
 架橋を行なった部隊は、そのターンでの行動が終了となります。
 架橋を行なうと、工作部隊の工作物資が3減ります。
 仮設橋は、中立の施設として設置されますが、通常の橋と異なり占領できません。
 仮設橋には破壊耐久度が設定されています。そのため、「射撃」「破壊」行動などの攻撃目標になります。また仮設橋は中立地形のため、敵味方を問わず攻撃目標にできます。
 破壊耐久度が「0」になって完全に破壊された仮設橋は、戦場マップ上から除去され、下の地形のみが残ります。その時点で橋の上にいた地上部隊は、戦場マップ上から削除されます。
「修復」能力を持つ部隊は、破壊耐久度の減った仮設橋を修復することができます。
 仮設橋には出入口があり、地上部隊はそれ以外の方向からは進入できません。
 仮設橋は、通常の橋と異なり、海上部隊・海中部隊が進入・通過することはできません。
 架橋を実行した部隊は経験値を得ることができます。

行動――道路施設

「道路施設」のルール

■道路施設の処理と影響
 道路施設は、その場で、または移動後に行なうように変更されました。
 道路は河川・深河川をまたいで設置できなくなったため、『2.0ユーザーズマニュアル』88ページ・下から4行目〜下から2行目「河川・深河川をまたいだ〜その部隊も戦場マップから削除されます。」の記述は削除してください。

道路施設の方法

@道路を敷きたい経路に沿って工作部隊を移動させます。
A行動パレットで「道路施設」ボタンをクリックします。
B移動経路上の、道路施設が可能な地形に道路が建設されます。

行動――地雷除去

「地雷除去」のルール

 特殊地形の地雷原を除去する特別な行動が「地雷除去」です。
■地雷除去可能な部隊と地雷除去可能場所
 地雷除去は、「地雷除去」能力のある戦闘工兵・工作部隊だけが行なえます。
 地雷原は通常、マップ作成時に設定された陣営以外は、隣接するまで発見することができません。そのため、地雷除去は、地雷原の有る無しにかかわらず、建物以外のすべての地上地形に対して行なえます。ただし当然ながら、目標地点に地雷原が存在しなかった場合は、その行動自体が無駄になります。
■地雷除去の処理と影響
 地雷除去を行なった部隊は、そのターンでの行動が終了となります。
 地雷除去を実行した部隊は経験値を得ることができます。

地雷除去の方法

@行動パレットで「地雷除去」ボタンをクリックします。
A地雷除去が可能な地点に目標マークが表示されるので、除去したい場所をクリックして選択してください。
B地雷除去が実行されて、その地点に地雷原があった場合に限って地雷原が除去されます。また、その地点が地雷原の隣接ヘックスだった場合は、隣接する地雷原を発見することができます。

行動――機雷掃海

「機雷掃海」のルール

 特殊地形の機雷原を掃海する特別な行動が「機雷掃海」です。
■機雷掃海可能な部隊と機雷掃海可能場所
 機雷掃海は、「掃海」能力のある掃海艇だけが行なえます。
 機雷原は通常、マップ作成時に設定された陣営以外は、隣接するまで発見することができません。そのため、機雷掃海は、機雷原の有る無しにかかわらず、すべての海上地形に対して行なえます。ただし当然ながら、目標地点に機雷原が存在しなかった場合は、その行動自体が無駄になります。
■機雷掃海の処理と影響
 機雷掃海を行なった部隊は、そのターンでの行動が終了となります。
 機雷掃海を実行した部隊は経験値を得ることができます。

機雷掃海の方法

@行動パレットで「機雷掃海」ボタンをクリックします。
A機雷掃海が可能な地点に目標マークが表示されるので、掃海したい場所をクリックして選択してください。
B機雷掃海が実行されて、その地点に機雷原があった場合に限って機雷原が除去されます。また、その地点が機雷原の隣接ヘックスだった場合は、隣接する機雷原を発見することができます。

行動――分散

「分散」のルール

■分散の処理と影響
 分散した結果、分散先の部隊が地雷原・機雷原に踏み込んで、損害を被ることもあります。