通信対戦

LAN対戦とインターネット対戦

『大戦略パーフェクト2.0』では、LANが構築されている環境、またはインターネット経由で、最大8人までの人間プレイヤーが通信対戦できます。

LAN対戦の手順

ホストとクライアント

 LAN対戦では、ゲームに参加するプレイヤーのうち1人がホストになり、残りのプレイヤーがクライアントとしてホストに接続する必要があります。
■ホストになる場合
 ホストとしてゲームに参加する場合は、次の手順に従います。
@【ファイル】>【通信ゲーム】メニューを選択します。
A「ネットワーク接続」ダイアログが表示されので、左上の通信プロトコル欄から、対戦に用いる通信プロトコルを選択します。通信プロトコルは、使用しているLAN環境に合わせたプロトコルを選択してください。設定したら【OK】ボタンをクリックします。
Bホスト側になるかクライアント側になるか聞かれるので、【ホスト側】を選択して、【OK】ボタンをクリックします。
C「ホスト名」「プレイヤー名」を入力します。ホスト名は全角8文字(半角16文字)まで、プレイヤー名は全角6文字(半角12文字)まで入力できます。入力が終わったら【OK】ボタンをクリックしてください。
Dクライアントとなる参加プレイヤーが接続するのを待ちます。このとき、「チャット」ウィンドウ(166ページ参照)が表示されますが、このウィンドウでは、接続してきたクライアントとチャットでメッセージをやり取りできます。プレイするマップや担当陣営の設定などについて話し合うときに使用してください。
※接続してきたプレイヤーを選択して【参加拒否】ボタンをクリックすると、そのクライアントの参加を拒否することもできます。
Eクライアントのプレイヤーが全員接続したのを確認したら、【OK】ボタンをクリックします。
F新規にゲームを開始するか、保存しておいた通信対戦データでゲームを再開するか、メール対戦データでゲームを再開するかを問う「ゲーム選択」ダイアログが表示されるので、【新規ゲーム】【ゲーム再開】【メール対戦】ボタンで選択します。
G【新規ゲーム】ボタンをクリックすると「新規ゲーム」ダイアログが表示されるので、マップを選択して、【ゲーム開始】ボタンをクリックしてください。
※参加する人間プレイヤー数よりも、参戦陣営数が少なく設定されているマップを開くことはできません。
※【ゲーム再開】ボタンをクリックすると、「ゲーム再開」ダイアログが表示されるので、保存しておいた通信ゲームデータファイル(拡張子「.dn2」)を選択して【開く】をクリックしてください。
※【メール対戦】ボタンをクリックすると、メール対戦グループが登録されたスロットダイアログが表示されます。ここで、メール対戦から通信対戦に移行したいスロットを選択してください。なお、そのマップでのメール対戦グループが、まだスロットダイアログに登録されていない場合は、そのメール対戦データは選択できません。さらに、メール対戦データでの現在の自陣営が、未行動の状態でないと、ゲームを再開できません。
H選択したマップの「マップ設定」ダイアログが表示されるので、ホストはまず、自分が担当したい陣営の「参戦」コンボボックスで、自分のプレイヤー名(「ネットワーク接続」ダイアログの「プレイヤー名」欄で入力しておいた名前)を指定します。
 ここでホストは、「ターン制限」、昼夜設定、「同盟」、【ルール設定】、【勝利条件】や、自陣営の「陣営」名、生産「タイプ」、「資金」、最大「部隊」数、「生産」制限数、「BGM」、「思考」を変更できます。「ターン制限」、昼夜設定、「同盟」、【ルール設定】、【勝利条件】は、ホストだけしか変更できません。
※生産タイプには、生産タイプ一覧ダイアログ(113ページ参照)に登録済みの、ユーザーが作成したオリジナル生産タイプを指定することもできます。このとき、他のプレイヤーが作成した生産タイプを使用したい場合は、他のプレイヤーに生産タイプファイルを書き出してもらい、ホストは事前にそのファイルの読み込みを行なっておく必要があります。
※【ルール設定】では、ホストが作成したオリジナルのルールセットを使用することもできます。
※ホストは、他のクライアント陣営の資金・部隊数なども変更できますが、この段階での変更は実際には反映されません。クライアント陣営の設定の変更はクライアント側からだけ可能です。
※保存しておいた通信ゲームデータでゲームを再開した場合や、メール対戦から通信対戦に移行した場合、この段階で変更できるのは、「参戦」コンボボックスでのプレイヤーの担当割り当てと、「BGM」の変更だけになります。
Iすべての設定を終えたら【OK】ボタンをクリックして、クライアント側が「マップ設定」を変更し終えるのを待ちます。
Jすべてのクライアントが設定を終えると、再びホストに処理が委ねられます。このとき、マップに設定された陣営数が、実際の人間プレイヤーよりも多かった場合、ホストは残りの陣営をコンピュータに担当させるか、不参戦にするかを設定しなければなりません。
Kこれらの設定をすべて終えたら、【OK】ボタンをクリックします。すると、ゲームが開始されます。
※途中で【切断】ボタンをクリックすると、接続が解除されます。
■クライアントになる場合
@クライアントとしてゲームに参加する場合は、【ファイル】>【通信ゲーム】メニューを選択します。
A「ネットワーク接続」ダイアログが表示されるので、左上の通信プロトコル欄から、対戦に用いる通信プロトコルを選択します。通信プロトコルは、ホストと同一のプロトコルを選択してください。設定したら【OK】ボタンをクリックします。
Bホスト側になるかクライアント側になるか聞かれるので、【クライアント側】を選択して、【OK】ボタンをクリックします。
C「ホスト一覧」から接続したいホストを選択し、「プレイヤー名」を入力します。プレイヤー名は全角8文字(半角16文字)まで、プレイヤー名は全角6文字(半角12文字)まで入力できます。入力が終わったら【OK】ボタンをクリックしてください。
Dホストとクライアントの接続が確立すると、「チャット」ウィンドウが表示され、チャットでメッセージのやり取りができるようになります。
Eホストが参加者の接続を確認し、マップを選択すると、自動的にそのマップの「マップ設定」ダイアログが表示されます。この後、ホストが各種の設定を終えるのを待ちます。
F自分の設定をする番が回ってきたら、担当したい陣営の「参戦」コンボボックスで、自分のプレイヤー名(「ネットワーク接続」ダイアログの「プレイヤー名」欄で入力しておいた名前)を指定します。このとき、自陣営の「陣営」名、生産「タイプ」、「資金」、最大「部隊」数、「生産」制限数、「BGM」、「思考」を変更できます。
※生産タイプには、生産タイプ一覧ダイアログ(113ページ参照)に登録済みの、ユーザーが作成したオリジナル生産タイプを指定することもできます。このとき、他のプレイヤーが作成した生産タイプを使用したい場合は、他のプレイヤーに生産タイプファイルを書き出してもらい、クライアントは事前にそのファイルの読み込みを行なっておく必要があります。
Gすべての設定を終えたら【OK】ボタンをクリックして、ホスト側の処理を待ちます。ホストが処理を終えると、ゲームが開始されます。
■【チャット】ウインドウ
 対戦相手とチャットでメッセージをやりとりするためのウインドウです。
 ウィンドウ上部には、プレイヤーの接続状況などについての報告や、送受信したメッセージの内容がスクロールリストで表示されます。
 現在参加中の陣営は、その下の陣営色マークで確認できます。このマークが暗い色で表示されているときは、そのプレイヤーの陣営フェイズだということを表わしています。
※マップでの陣営指定が終わっていない段階では、陣営色マークではなく、ホストは★マーク、クライアントは丸数字マークで表わされます。
 チャットメッセージを送信するときはまず、送信したい相手(1人だけでも構いません)の陣営色マーク(または★マークか丸数字マーク)のチェックボックスをチェックします。次に、ウィンドウ下部のテキスト入力フィールドをクリックして文章を入力し、「Enter」キーを押すか、【↑】ボタンをクリックしてください。相手にメッセージが送られます。送受信したメッセージは、上部のメッセージリストに表示されます。
【着信音】をチェックしておくと、メッセージ受信時に着信音が鳴ります。
「チャット」ウィンドウは、【ウィンドウ】>【チャット】メニューで表示をオン・オフすることができます。
※環境設定ダイアログ(22ページ参照)で、【通信ゲーム中のログを保存する】をチェックしておくと、ゲームデータの保存時に、チャットメッセージのやり取りをテキストファイルとして保存することができます。この場合のログファイルは、ゲームフォルダ内の「NetSave」フォルダの中の「LogFile」フォルダに、保存時の年月日の名称が付けられた拡張子「.txt」のテキストファイルとして保存されます。

インターネット対戦の手順

 あらかじめ『大戦略パーフェクト2.0』を起動させておく必要はありません。『大戦略パーフェクト2.0』が起動している場合は、いったん終了させてください。
 インターネット対戦のゲーム開始までの手順は、以下のとおりです。
@契約しているサービスプロバイダに接続してください。
A【スタート】ボタンをクリックし、【スタート】メニューから【プログラム】をポイントします。
B次にプログラムグループから「Systemsoft Games」の中の「ロビークライアント」をクリックします。
C「システムソフト・ロビークライアントプログラム」が起動し、「セッションを探しています」「参加しています」というメッセージが表示された後に、ロビークライアントプログラムのウインドウが表示されます。これで、対戦専用サーバーへの接続は完了です。
D対戦専用サーバーには、ゲーム別の部屋が表示されています。「ダイセンリャカーの部屋」へ入室してください。入室するときにはその部屋をダブルクリックしてください。また、その部屋を出て別の部屋に移りたいときは、行きたい部屋をダブルクリックしてください。
E入室すると、あなたは緑色のアイコンで表示されます。自分以外のプレイヤーのアイコンは青色です。
F部屋にいる他のプレイヤーとチャットで会話し、対戦相手を探してください。
G対戦相手が見つかったら、その相手と「対戦場」に移り、いずれかのプレイヤーが対戦場を作成します。対戦場を作成する人は、「対戦場」アイコンを一度クリックし、【対戦場】メニューから【作成】を選択してください。
H対戦場の設定ダイアログが開きます。対戦場の名前と、入場する人数(『大戦略パーフェクト2.0』ではプレイヤーが最大8人まで)を入力します。プレイするゲーム名『大戦略パーフェクト2.0』を選択して設定を終えたら、【OK】ボタンをクリックしてください。
I作成した対戦場をダブルクリックして、おのおの入場します。ホストになるプレイヤーは、対戦する相手が入場していることを確認した上で、自分たちの対戦場を一度クリックし、【ゲーム開始】ボタンを押してください。ホスト以外のプレイヤーはクライアントとなるので、【ゲーム開始】ボタンは押さないでください。
Jその対戦場で対戦するプレイヤーの『大戦略パーフェクト2.0』が自動的に起動します。
※対戦場に9人以上のプレイヤーが存在する場合、いずれかのプレイヤーは参加できなくなります。あらかじめご了承ください。
※インターネット対戦のより詳しい内容や注意事項は、『ロビークライアント』と同時にインストールされる『インターネット対戦の手引き』を参照してください。

インターネット対戦時のトラブル

 以下の環境をご使用中のお客さまの場合、その環境の設定が『大戦略パーフェクト2.0』で使用するポートを遮断している可能性があります。ポートが遮断されていると対戦専用サーバーに接続できなかったり、インターネット対戦ができないという現象が発生します。

1.ADSLやFTTHなどの接続環境で、ブロードバンドルーターを使用している場合。
2.『ノートン・パーソナルファイアウォール』や『ウイルスバスター インターネットセキュリティ』のパーソナルファイアウォールなどを使用されている場合。
3.ケーブルテレビのインターネット接続サービスを利用している場合。
4.社内LAN、学内LANを使用している場合。

「大戦略パーフェクト2.0」で使用するポート番号は次のとおりです。必要に応じて当該ポートでのデータ送受信が行なえるよう設定の変更をお願いします。

・TCP送信:47624
・TCP受信:47624
・TCP送信:2300-2400
・TCP受信:2300-2400
・UDP送信:2300-2400
・UDP受信:2300-2400

 設定の変更方法については、以下にお問い合わせください。
 なお、設定の変更を行なった結果、万一、なんらかの不具合や障害が発生したり、元の状態に復旧できなかったりした場合でも、弊社では一切の責任を負いかねます。お客様の責任において、設定変更をしてください。
 もしくは、自信がない場合には、インターネット対戦機能は使用しないでください。

 1.プロードバンドルーター
プロードバンドルーターの取り扱い説明書をご覧ください。または、プロードバンドルーターの販売会社様へお問い合わせください。

 2.パーソナルファイアウォール
パーソナルファイアウォールの取り扱い説明書をご覧ください。または、パーソナルファイアウォールの販売会社様へお問い合わせください。

 3.ケーブルテレビ
ファイヤーウォールが設置されている場合があります。ご契約中のケーブルテレビ会社様へお問い合わせください。

 4.社内LAN、学内LAN
ファイヤーウォールが設置されている場合があります。ネットワーク管理者様へお問い合わせください。

通信対戦時の同盟設定

 通信対戦のときに、参戦陣営が3陣営以上のマップでは、同盟の締結と破棄を行なえるようになります。
 同盟の締結は、【ゲーム】>【同盟締結】メニューのサブメニューで、まだ同盟を締結していない人間プレイヤーの陣営に申し入れします。ただし、相手陣営は申し入れを拒否することもできます。コンピュータ陣営に対しては、ゲーム開始前のマップ設定での同盟設定以外は、ゲーム中に新たに同盟締結を申し入れることはできません。
 締結してある同盟は、【ゲーム】>【同盟破棄】メニューのサブメニューで、破棄することができます。この場合、相手陣営の望む望まざるにかかわらず、一方的に破棄されます。ゲーム開始前のマップ設定で、コンピュータ陣営相手に結ばれていた同盟も、ゲーム中に破棄することができます。
※同盟締結・同盟破棄は、1陣営に対して5ターンに1回だけ行なうことができます。

通信対戦時の制限事項

 通信対戦時には、環境設定ダイアログでオンに設定してあった【戦闘時に武器を選択する】【迎撃確認を行なう】は無効となります。
 ゲーム途中での、人間とコンピュータのプレイヤー変更の機能は無効になり、【ゲーム】>【プレイヤー変更】メニュー自体も選択できなくなります。ただし、【ターン委任】は、シングルプレイのときと同様に自由に行なえます。

通信対戦時のゲーム保存

 通信対戦時には原則的に、行動中のプレイヤーだけがゲームの途中経過を保存することができます。ただし、ホストからの通信が切断された場合などは、クライアント側でもゲームを保存することができます。
 保存したゲームデータでゲームを再開できるのは、ホストだけとなります。この場合、ゲームデータの保存時にクライアントだったプレイヤーが、新たにホストになるという形でも構いません