ユーザーがオリジナルの兵器データを作成するためのツールが兵器エディタです。
このゲームには、約1100種類の兵器が登場しますが、兵器エディタを用いれば、既存のデフォルト兵器の武器パラメータ・グラフィック・アイコン・リアルファイト演出などに変更を加えてユーザー定義の兵器としたり、ゼロからオリジナルの兵器や武器を作成することもできます。
ユーザーが作成した兵器データは、デフォルト兵器データのファイルとは独立したファイルに保存されます。また、ユーザーがデフォルト兵器データを変更する際にも、いったんデフォルト兵器データの複製が行なわれ、その複製データの方に変更が書き加えられるので、デフォルト兵器データの改変ミスなどを気にすることなく安心して作業ができます。なお、ユーザー定義兵器には、「5000」〜「9999」までのID番号が管理用に付加されます。
■兵器エディタの起動方法
兵器エディタは、ゲーム本編とは別プログラムになっています。
兵器エディタを起動するときは、Windowsの【スタート】ボタンをクリックし、表示される【スタート】メニューから【プログラム】をポイントします。メニュー内のプログラムグループ「SystemSoft Game」内の「大戦略パーフェクト2.0」の「兵器エディタ」をクリックしてください。
■デフォルト兵器リスト
エディタ画面左上には、本製品にあらかじめ組み込まれている約1100種類の兵器がリスト表示されます。兵器をダブルクリックすると、画面右側の編集画面に、その詳細情報が表示されます。
デフォルト兵器を元にして、別の兵器を作成するときは、このリストで目的の兵器を選択して兵器の複製を行ないます。すると、複製された兵器がエディタ画面左下のユーザー定義兵器リストに複製されます。
リスト内の兵器を右クリックすると、様々なコマンドが表示されます。またリスト内の兵器は、シフトキーやコントロールキーの併用やリストのドラッグで、まとめて選択することが可能です。
■ユーザー定義兵器リスト
デフォルト兵器から複製した兵器や、新規に追加した兵器は、エディタ画面左下のユーザー定義兵器リストに、まず登録されます。
それらの兵器をダブルクリックするか右クリックメニューで【編集】を選択すると、画面右側の編集画面に、その詳細情報が表示されます。
リスト内の兵器は、シフトキーやコントロールキーの併用やリストのドラッグで、まとめて選択することが可能です。
■編集画面
デフォルト兵器リストとユーザー定義兵器リストの、兵器の詳細情報が表示されます。
前者の詳細情報は情報が表示されるだけですが、後者の詳細情報では、黄色い枠で囲まれた項目をクリックすることで、設定を変更することができます。このとき枠の上にマウスポインタを重ねることで、コンボボックスやリストが呼び出される項目か、スイッチのオン・オフをする項目か、文字・数値入力をする項目かを、その形状変化から読み取れます。
なお、占領部隊・工兵部隊・工作部隊の兵器特性は、複数の兵器特性がグループ化されていて、オン・オフもグループ単位でしかできないので注意してください。
【表示】>【一覧表示】メニューを実行すると、編集画面には、デフォルト兵器とユーザー定義兵器が、上下段別々に一覧表示されます。このとき、灰色の項目は変更ができませんが、白い項目はクリックすることで設定を変更することができます。
ゼロから新たに兵器を作成するときは、【編集】>【兵器追加】メニューでユーザー定義兵器リストに「未設定」兵器を登録し、その内容を細かく設定・変更していきます。
もっと簡単に設定したいというときは、【編集】>【兵器作成ウィザード】メニューを実行して、ウィザードに沿って兵器設定を行なうと便利です。
兵器作成ウィザードでは、基本設定・能力設定・特性設定・画像設定・武器設定・PACK設定の6画面で、段階的に新しい兵器の作成を行なうことができます。ウィザードで設定した項目は、あとから個別に編集することもできます。
■兵器データの保存
ユーザー定義兵器リストに兵器を登録したり、変更を加えた場合は、【ファイル】>【兵器データの保存】メニューで保存します。
保存したユーザー定義兵器は、生産タイプ編集でユーザーオリジナルの生産タイプに登録したり、その生産タイプで通常のプレイはもちろん、メール対戦・通信対戦を行なうこともできます。
■外部データへの出力と書き出し
作成したユーザー定義兵器データ・武器データは、一括してカンマ区切りのCSVファイルとして出力することができます。また、選択した兵器データを兵器データファイル(拡張子「.wdd」)として書き出して、他のユーザーが読み込むこともできます。
ユーザー定義兵器には、デフォルト兵器で使用されている武器だけでなく、新たに作成したオリジナルの武器を装備させることも可能です。
新たに武器を作製するときは、【編集】>【新規武器作成】メニューを実行します。
「新規武器作成」ダイアログでは、上段にひな型となる参照武器を呼び出し、そのデータを新たに作成する武器にコピーした上で、変更を加えることができます。
一度作成したユーザー定義武器は、「武装選択」ダイアログなどを呼び出して、ユーザー定義兵器に装備することができます。また、【編集】>【武器編集】メニューを実行することで、武器の各種能力値は、いつでも変更することができます。
ユーザー定義兵器を作成してみたものの、どの程度の兵器性能があるのか使ってみるまで分からない、というのでは困ります。
【編集】>【戦闘比較】メニューで表示される「戦闘比較」ダイアログでは、デフォルト兵器かユーザー定義兵器かは問わず、すべての兵器の戦闘能力・兵器同士の相性を、戦果予想ダイアログと似た形式で調べることができます。
ダイアログではまず、戦闘比較したい兵器を、左右の欄に呼び出します。続けて武器欄の「■」ボタンをクリックして使用する武器を選択したり、双方の兵器が陣取る地形を選択して、様々な戦闘シミュレーションを行ないます。
ユーザー定義兵器は、「兵器詳細情報」ダイアログなどに表示される兵器詳細情報画像や、表示比率ごとの部隊アイコンなども変更することができます。このとき、デフォルト兵器の画像やアイコンをそのまま流用したり、ユーザーが別途用意した画像ファイルと差し替えたりできますが、画像編集ソフトを呼び出して、ビットマップを直接編集することもできます。
その場合、【ファイル】>【画像編集ソフトの設定】メニューで、画像編集に使用するソフトを設定しておきます。初期状態では、Windowsに標準装備されている『Microsoftペイント』が設定されています。
デフォルト兵器の画像を流用・変更したようであっても、実際にはあくまで複製された画像ファイルに変更が加えられて保存されます。そのため、既存のデフォルト画像ファイルが改変されることはありません。
逆に、一度でも変更を加えた画像ファイルは、たとえあとからその画像を使用していたユーザー定義兵器を削除しても、未使用画像として、HDDに残ってしまいます。
こうした余分な未使用画像などは、【編集】>【未使用〜の削除】メニュー群で、まとめて消去することができます。
なお、未使用武器も同様に削除することができます。
【編集】>【リアルファイト編集】メニューで表示される「リアルファイト編集」ダイアログでは、ユーザー定義兵器のリアルファイトシーンが、実際にどのように見えるのか確認しながら、その演出の設定を変更することができます。
ダイアログ左側では、ユーザー定義兵器と使用する武器、武器の演出パターンを選択します。右側では、リアルファイトの相手となる仮想敵兵器(デフォルト兵器)とその使用武器を選択します。さらに背景の地形や夜間演出時の再生条件を設定して、【再生】を実行すると、リアルファイトシーンが再生されます。
【画像編集】【画像選択】では、リアルファイトシーンだけで使用される専用の兵器詳細画像を、編集したり選択したリできます。リアルファイト画像は、「兵器詳細情報」ダイアログなどで使用されることはありません。
リアルファイト画像を一度でも編集・選択した場合は、その兵器画像をリアルファイトシーンの中で、どのように表示するか「表示タイプ」で選択できるようになります。
武器の選択欄に設けられた「X」「Y」は、その武器が発射される始点の座標を調節するためのものです。兵器のリアルファイト詳細画像が描かれるエリアの左上隅がX「-100」・Y「-100」、兵器のリアルファイト詳細画像そのものの左上隅がX「0」・Y「0」、兵器のリアルファイト詳細画像が描かれるエリアの右下隅がX「400」・Y「200」となります。
リアルファイト編集での設定は、【適用】を実行することで、そのユーザー定義兵器用に保存されます。