マップエディタ

マップエディタの概要

※歴代の大戦略シリーズのマップデータを読み込む場合には、それらの製品が、お使いのコンピュータにインストールされている必要があります。

マップの新規作成・読み込み・保存

マップの読み込み

■マップの読み込み
 読み込める既存データのファイル拡張子が変更されました。
 ・ノーマルマップデータ:ファイル拡張子「.dxm」
 ・シナリオマップデータ:ファイル拡張子「.dxs」
 ・中間マップデータ:ファイル拡張子「.dxt」
 マップエディタをシンプルモードで起動した場合は、シンプルマップデータ(ファイル拡張子「.xsm」)のみ読み込めます。
■歴代の大戦略シリーズのマップの読み込み
 読み込めるマップデータに『大戦略パーフェクト2.0』(拡張子「.ds2」「.dm2」)、『現代大戦略2004』(拡張子「.g2s」「.g2m」)が追加されました。また、マップエディタをシンプルモードで起動した場合は、『現代大戦略2004』のシンプルマップデータ(拡張子「.smp」)も読み込めます。
初期配置部隊を含めて読み込むことができるマップデータに『大戦略パーフェクト2.0』『現代大戦略2004』のマップが追加されました。ただしこの場合も、一部の初期配置部隊や設定に関しては、変更が加えられることがあります。

マップの保存

■中間マップデータの保存
 中間データ形式のファイル拡張子が「.dxt」に変更になりました。シンプルモードのときの中間データ形式の拡張子は「.xst」です。
■マップデータファイルの保存
 ゲーム中でプレイ可能なマップデータ形式に、シンプルモード専用のシンプルマップデータが追加されました。
●ノーマルマップファイルの保存
保存されるノーマルマップデータ形式のファイル拡張子が、「.dxm」に変更されました。
●シナリオマップファイルの保存
保存されるシナリオマップ形式のファイル拡張子が「.dxs」に変更されました。
●シンプルマップファイルの保存
シンプルマップ形式でファイル保存するときは、シンプルモードで起動したマップエディタで、【ファイル】>【シンプルマップファイルとして保存】メニューを実行します。すると「シンプルマップファイルとして保存」ダイアログが表示されるので、任意の名称を付けて、【保存】ボタンをクリックします。シンプルマップデータ形式(拡張子「.xsm」)で、ファイルが保存されます。

マップエディタの基本操作

7つの配置モード

 マップ上に配置できる要素に、国境線・地雷機雷・キャンペーン部隊配置エリアの3種類が追加されて計7種類になりました。それぞれの配置専用のモードも7種類になりました。
 ただし、シンプルモードのときは、増援部隊と、新設されたキャンペーン部隊配置エリアが配置できないため、配置要素・配置モードともに5種類となります。
●国境線配置モード:国境線を配置するときは、【編集】>【国境線配置モード】メニューを実行して、国境線配置モードに切り替えます。
●地雷機雷配置モード:特殊地形の地雷原・機雷原を配置するときは、【編集】>【地雷機雷配置モード】メニューを実行して、地雷機雷配置モードに切り替えます。
●キャンペーン部隊配置エリアモード:キャンペーンマップの2枚目以降のマップに、部隊配置エリアを設定するときは、【編集】>【キャンペーン部隊配置エリアモード】メニューを実行して、キャンペーン部隊配置エリアモードに切り替えます。

「ツール」パレット

 配置要素・配置モードの追加に伴って、「ツール」パレット上にもボタン類が追加されました。

マップ全体の設定

マップ設定

「マップ設定」ダイアログで設定された項目は、実際のゲーム中ではゲーム開始時の「マップ設定一覧」ダイアログで内容の確認を、「マップ設定変更」ダイアログで一部の項目の変更をするように変更されました。
●建物収入:陣営が領有する建物群から、毎ターン軍資金の収入を得るかどうかを【あり】【なし】で設定できるようになりました。
●タイプ:各参戦陣営に、あらかじめ割り当てておく生産タイプで、「生産」から「タイプ」に項目名が変更になりました。選択できる既存の生産タイプも、エジプトが加わり37種類に増えました。
●上限:新規に追加された項目です。ゲーム中にその陣営が所持できる軍資金の上限を、「0」〜「99999999」の範囲で設定することができます。
●行動:「思考」から「行動」に項目名が変更になりました。
●比率:その陣営の生産をコンピュータが担当したときに、生産される部隊数の空・陸・海の構成比率を左右する生産思考ルーチンです。一般的な比率の【バランス】、航空機を多めに生産する【空戦重視】、地上部隊を多めに生産する【陸戦重視】、艦船部隊を多めに生産する【海戦重視】の4つの比率があらかじめ用意されています。
 【カスタム】を選択すると、「空」「陸」「海」欄にパーセンテージを入力して、自由に比率を設定することができます。ユーザーが前もってオリジナルの構成比率を登録しておいて(最大20種類)、それを選択することもできます。
●協定:参戦陣営ごとに「協定」欄で他の陣営色にチェックを入れると、その陣営と相互に協定関係を設定できます。協定は最大7陣営間で結べます。また、最大で4つの協定関係を設定することができます。

勝利条件設定

 建物・部隊・輸送の勝利条件を複合的に組み合わせる以下の設定が追加されました。
●【上記どれかひとつの条件を満たすと勝利となる】:チェックした場合、【建物勝利条件】【部隊勝利条件】【輸送勝利条件】が複数設定してあった場合でも、どれかひとつを満たせば勝利になります。
●【上記すべての条件を満たすと勝利となる】:チェックした場合、【建物勝利条件】【部隊勝利条件】【輸送勝利条件】が複数設定してあった場合に、すべてを満たないと勝利になりません。

シナリオ設定

■ブリーフィング
●本文:ブリーフィング画面で状況概要として表示される本文の文字数が全角2400文字(半角4800文字)以内に拡大されました。

地形の描画

基本的な描画手順

Aパレット内に表示される地形の種類を切り替えるタブが、【基本地形】【建物A】【建物B】【橋】【仮設橋】【道路/河川】【破壊建物A】【破壊建物B】【破壊橋】の9種類に変更されました。
 同時に、配置可能な地形に仮設橋や破壊された建物が追加されました。

描画種類

●【道路/河川/部隊配置エリア削除】:ツールの名称が変わり、削除の対象も変更されました。選択されている地形とは無関係に、道路/河川/部隊配置エリアの敷かれたヘックスをクリックすると、その地点の地形上に敷かれた道路/河川/部隊配置エリアだけを削除できます。ドラッグすると連続して削除できます。

特殊な地形

■海軍基地・港・橋・仮設橋
 異なる角度のグラフィックが用意されている地形として、仮設橋が追加されました。仮設橋は河川地形・深河川地形・凍結河川地形の上にしか渡せません。なお、いったん配置した仮設橋の下の河川類を削除すると、仮設橋自体も削除されます。
 破壊された海軍基地地形・港地形・橋地形にも、向きの異なるグラフィックが用意されています。

部隊の配置

基本的な配置手順

Bパレット上で部隊を選択しているとき、「Pack選択」欄のパック番号ボタンをクリックすることで、配置時の武装パックを選択できるようになりました。

「戦闘比較」ダイアログ

【編集】>【戦闘比較】メニューを実行すると、任意の2つの兵器がゲーム中に交戦したときの戦闘力を比較・確認できる「戦闘比較」ダイアログが表示されます。どのような部隊を配置するか、比較検討したいときに役立ててください。
「戦闘比較」ダイアログは、戦果予想ダイアログに準じる形式で表示されます。
 上段左右の「兵器名」欄のコンボボックスで、双方の兵器を選択します。中段では使用する武器を【■】ボタンで選択できます。下段では、双方が位置する地形を指定できます。すると、各機体の撃破数などがシミュレートされて表示されます。

国境線の配置

基本的な国境線配置手順

 マップに国境線を配置するときの基本的な操作手順は以下のとおりです。
@【編集】>【国境線配置モード】メニューを実行して、国境線配置モードに切り替えます。
A【ウィンドウ】>【国境線パレット】メニューを実行して「国境線パレット」を表示します。
B「国境線パレット」の「配置陣営:」コンボボックスで、配置したい国境線の陣営を選択します。登場しない陣営の国境線を配置したい場合は【中立】を選択します。
C「国境線パレット」の「国境種類:」コンボボックスで、配置したい国境線を【表示のみ】【越境可能】【越境不可】の3種類から選択します。
D【ツール】メニューで、描画種類やペン種類を選択します。
Eマップ上でマウスをクリックするか、始点から終点までドラッグすると、選択した種類の国境線が取り囲む形で、その陣営の領域が描画されます。
※ゲーム中は、陣営の領域の外縁部の国境線だけが、国境線として表示されます。
※【表示のみ】の国境線は、その陣営の領域を単に表わしたものであり、領域へは自由に進入できます。その陣営と協定関係を結んでいた場合でも、越境しても協定関係は破棄されません。
※【越境可能】の国境線では、他陣営がその国境線を越境して、国境線の陣営の領域に進入できます。このときその陣営と協定関係を結んでいた場合は、越境した途端に協定関係が破棄されます。
※【越境不可】の国境線では、その陣営も他陣営も、ともに国境線を越えて行き来することができなくなります。
※同じ陣営の領域を、国境線に囲まれた飛び地として複数の場所に配置することもできます。ただし、その飛び地同士が接してしまった場合は、接点となった国境線の外縁部は融合して、その部分の国境線はゲーム中に表示されなくなります。

国境線の再編集

 一度配置した国境線は、重ね書きすることで、別の陣営や種類の国境線にいつでも配置し直すことができます。
 また、領域の外縁部の国境線ヘックスを右クリックして【プロパティ】メニューを実行し、「国境線プロパティ」ダイアログを表示して国境線の内容を編集する方法もあります。この場合、その1ヘックスの周囲6辺に対して、国境の種類を個別に設定・変更することができます。

国境線の削除

 配置済みの国境線を削除するときは、「国境線パレット」の「配置陣営:」コンボボックスで、【削除】を選択します。続けて、配置された国境線の領域をクリックするか始点から終点までドラッグすると、その地点の国境線領域がマップ上から削除されます。

地雷原・機雷原の配置

基本的な地雷原・機雷原配置手順

 マップに地雷原・機雷原を配置するときの基本的な操作手順は以下のとおりです。
@【編集】>【地雷機雷配置モード】メニューを実行して、地雷機雷配置モードに切り替えます。
A【ウィンドウ】>【地雷機雷パレット】メニューを実行して「地雷機雷パレット」を表示します。
B「地雷機雷パレット」で、配置する対象を【地雷】【機雷】から選択します。
C「地雷機雷パレット」の「発動回数:」コンボボックスで、その地雷原・機雷原が何回まで爆発するかを「1」〜「10」の範囲で設定します。さらに「配置確認陣営:」で、ゲーム中にその地雷原・機雷原を視認できる陣営を設定します。
Dマップ上でマウスをクリックするか、始点から終点までドラッグすると、地雷原・機雷原が配置されます。
※地雷原は、建物・仮設橋・河川・深河川・凍結河川以外の地上部分に配置できます。
※機雷原は、浅い海・海だけに配置できます。
※配置された地雷原・機雷原のアイコンの上部には、発動回数の数値が表示されます。またアイコンの左側には、配置確認陣営が、陣営色の小さな「■」マークで表示されます。これらの情報は、ゲーム中には表示されません。

地雷原・機雷原の再編集

 配置した地雷原・機雷原を右クリックして【プロパティ】メニューを実行し、「地雷機雷プロパティ」ダイアログを表示すると、地雷原・機雷原の発動回数・配置確認陣営を変更することができます。

地雷原・機雷原の削除

 配置済みの地雷原・機雷原を削除するときは、「地雷機雷パレット」で、【削除】を選択します。続けて、配置された地雷原・機雷原をクリックすると、その地点の地雷原・機雷原がマップ上から削除されます。

キャンペーンマップの作成・編集

キャンペーンマップの新規作成手順

@キャンペーンマップの素材として作成しておくマップデータファイルの拡張子が、「.dxm」「.dxs」に変更されました。
Dキャンペーンデータ方式で保存されるキャンペーンマップデータの拡張子が、「.dxc」に変更されました。

キャンペーンマップ作成時の注意点

 前のマップで生き残った自陣営の部隊を、次のマップで配置できる場所として、あらかじめマップに設定されたキャンペーン部隊配置エリアが追加になりました。
 キャンペーンシナリオでは、1枚目のマップでプレイしたときの設定のうち、自陣営の陣営色だけが、以後のマップでも使用されるように変更になりました。

キャンペーン部隊配置エリアモード

 2枚目以降のキャンペーンマップでは、前のマップから引き継いだ部隊を首都・司令部の周囲8ヘックスに配置可能です。この他の場所に部隊を配置させたい場合は、部隊配置エリアを設定しておきます。部隊配置エリアを設定するときの基本的な操作手順は以下のとおりです。
@【編集】>【キャンペーン部隊配置エリアモード】メニューを実行して、キャンペーン部隊配置エリアモードに切り替えます。
A目標の地点をクリックすると、半透明表示の部隊配置エリアが地形ヘックス上に設定されます。
※一度設定した部隊配置エリアを削除するときは、【ツール】>【描画種類】>【道路/河川/部隊配置エリア削除】メニューを実行して、ツールを「道路/河川削除/部隊配置エリアの削除」に切り替え、目的の部隊配置エリアをクリックします。

マップエディタの補助機能

表示関連機能

 国境線表示のオン・オフを切り替えるための、【表示】>【国境線表示】メニューが追加されました。
 部隊アイコンの表示形式を【ユニット】【兵器タイプ】で切り替えるための【表示】>【部隊アイコン】メニューが追加されました。
 陣営色や迎撃・ECM範囲の表示色をカスタマイズするための【表示】>【陣営色のカスタマイズ】メニューが追加されました。実行すると「陣営色のカスタマイズ」ダイアログが表示されます。詳しい操作方法は環境設定ダイアログでの【陣営色のカスタマイズ】を参照してください。