「メール対戦」は、離れたところにいる人間プレイヤー間でメール対戦データを受け渡しながら、対人対戦をするシステムのことです。
便宜上「メール」と称していますが、パソコン通信・FTP・LAN・外部記憶媒体(例:フロッピー、MO、CD-R)など、対戦データをやり取りできる環境であれば、メール以外の方法でも対戦が可能です。
■対戦者数・並行プレイ数
メール対戦では、一度に最大8人の人間プレイヤーが参戦することができます。また、現在進行中のメール対戦グループ(※スロットで管理されています)を切り替えることで、同時に最大20のメール対戦を並行してプレイすることもできます。
メール対戦を開始するときは、参加する人間プレイヤー同士であらかじめ、そのマップで誰がどの陣営を担当するかを決めておきます。そして、参戦陣営中で、もっとも若い順番の人間プレイヤーが、第1プレイヤーとなり、最初の設定とプレイを行ないます。
陣営の順番は「BLUE」がもっとも若く、続けて「RED」→「GREEN」→「YELLOW」→「PURPLE」→「CYAN」→「ORANGE」→「MAGENTA」の順に、順番が引き継がれていきます。なお、マップによっては、最初から参加陣営数が2〜3ヵ国に制限されているものもあります。
メール対戦の手順は以下の通りです。
@もっとも若い順番である第1プレイヤーは、【ファイル】>【メール対戦】>【新規ゲーム】メニューを実行します。
Aメール対戦グループを登録するためのスロットダイアログが表示されます。
最初はまだ、何もメール対戦を行なっていないので、「新規」スロットしか存在しません。ここで、任意のスロットを選択して【登録】ボタンをクリックします。
B「新規ゲーム」ダイアログが表示されます。ここでは、通常プレイのときと同様に、メール対戦で使用するマップデータを選択し、最後に【開く】ボタンをクリックします。
C「マップ設定」ダイアログが表示されます。通常プレイのときと異なり、ダイアログ右上には、「ファイル名」入力欄が設けられています。これは、メール対戦データの受け渡しを行なうときに、実際にデータファイル名として使われるもので、必ず設定しておく必要があります。ファイル名は、半角英数で12文字以内で入力してください。
「履歴」を【あり】に設定すると、メール対戦データを読み込んだときに、
自陣営・同盟陣営の索敵範囲内などで他陣営の部隊が取った行動の履歴が、段階を追って再現されます。一方「履歴」を【なし】に設定すると、他陣営の行動の履歴は再現されず、前のプレイヤーが最終的にターンを終えたときの状態でマップが開かれます。
すべてのマップ設定を終えたら、【OK】ボタンをクリックします。
※マップに設定されている余分な陣営を、「不参戦」に設定することや、人間プレイヤー以外の陣営を、コンピュータプレイヤーに担当させることも可能です。
※「生産」では、ユーザーが作成したオリジナルの生産タイプを指定することもできます。その場合、第1プレイヤーの生産タイプ一覧ダイアログに、その生産タイプが事前に登録されている必要があります。もし第1プレイヤー以外の他のプレイヤーが作成した生産タイプを使用したい場合は、他のプレイヤーに生産タイプファイルを書き出してもらい、第1プレイヤーが事前にそのファイルの読み込みを行なっておいてください。
※【ルール設定】では、第1プレイヤーが作成したオリジナルのルールセットを使用することもできます。
D「パスワード設定」ダイアログが表示されます。パスワードは、メール対戦データの管理に用いられるものです。半角数字で6文字以内で入力してください。このとき【このパスワードを保存する】をチェックしておくとパスワードが記憶され、今後そのメール対戦データを開くときに、パスワードを入力する手間が省けます。
パスワードの入力が完了したら【OK】ボタンをクリックします。
E通常プレイのときと同様にゲームが開始されます。第1プレイヤーとしてすべての行動を終えたら、【ゲーム】>【ターン終了】メニューを実行します。すると、次の人間プレイヤーにメール対戦データを自動送信するか訊ねる確認ダイアログが表示されます。自動送信する場合は【はい】を、手動でメール対戦データを送信したりフロッピーなどで受け渡したりするときは【いいえ】をクリックします。
F自動送信にすると「メール対戦自動送信」ダイアログが表示されます。初めて自動送信を行なう場合は、【メール送信設定】ボタンをクリックして「メール送信設定」ダイアログを表示し、設定を行ないます。
すでに「メール送信設定」ダイアログで設定済みの場合は、対戦相手の「宛先」メールアドレスやメールの「件名」、対戦相手へのメッセージ(全角で最大256文字)を入力します。
●「メール送信設定」ダイアログ
対戦相手が、メール対戦データの添付されたメールを受け取ったときに、『Outlook』や『Eudora』などのメールクライアントに表示される自分(送信者)の名前を、「名前」欄に入力します。同様に、返信先となる自分のメールアドレスを「メールアドレス」欄に入力します。
【メールサーバー】ボタンをクリックすると表示される「メールサーバー情報」ダイアログでは、加入しているプロバイダーのメールサーバーなどに関する送受信の設定を行ないます。「受信メールサーバー」はPOPメールサーバー、「送信メールサーバー」はSMTPサバーなどと称されることもあります。また、「受信メールアカウント」はログイン名・ログインID・メールアドレス、「受信メールパスワード」はログインパスワードなどと称されることもあります。詳細が分からない場合は、加入しているプロバイダーなどにお問い合わせください。
「メール送信設定」ダイアログの「登録アドレス」欄には、対戦相手の名前とメール送信先のアドレスを【登録】しておくことができます。登録済みのアドレスは【編集】【削除】することもできます。ここに登録したアドレスは、「メール対戦自動送信」ダイアログの「宛先」欄で、コンボボックス形式で選択することができます。
G「メール対戦自動送信」ダイアログで【送信】ボタンをクリックすると、メール対戦データが、次の人間プレイヤーへと送信されます。自動送信を選ばず、手動でメール対戦データを送信または受け渡しすることにした場合は、この時点で『大戦略パーフェクト2.0』プログラムを終了するか、最小化して、デスクトップ画面に切り替えます。
H『大戦略パーフェクト2.0』のインストール時にデスクトップに作成された『大戦略パーフェクト2.0メール対戦データ』フォルダのショートカットをダブルクリックして開きます。中には、「マップ設定」ダイアログの「ファイル名」で設定しておいた名称のメール対戦データ(拡張子「.mvs」)が保存されています。このメール対戦データを、次に陣営順の若い人間プレイヤーに、メール送信・LAN・フロッピーなどの手段で渡します。
@メール対戦データを受け取った次プレイヤーは、そのデータファイルを、『大戦略パーフェクト2.0』のインストール時にデスクトップに作成された『大戦略パーフェクト2.0メール対戦データ』フォルダのショートカット上にドラッグコピーします。
A次プレイヤーはゲームを起動し、【ファイル】>【メール対戦】>【ゲーム読込】メニューを実行します。
Bメール対戦グループを登録するためのスロットダイアログが表示されるので、自分が使用したい新規スロットを選択して【読込】ボタンをクリックします。
C【ゲーム再開】ダイアログが表示されます。@でコピーしておいたメール対戦データが表示されるので、それを選択して【ゲーム再開】ボタンをクリックします。
D【パスワード設定】ダイアログが表示されるので、自分が使用するパスワード(第1プレイヤーが設定しておいたパスワードではありません)を半角数字で6文字以内で入力して、【OK】ボタンをクリックします。
Eメール対戦データが読み込まれ、第1プレイヤーの行動の履歴が再現されます。第1プレイヤーと自分の間に、コンピュータ陣営のフェイズがあった場合は、そのフェイズも処理されます。そして、通常プレイのときと同様に、自分の担当する陣営のフェイズを迎えます。すべての行動を終えたら、【ゲーム】>【ターン終了】メニューを実行します。すると、メール対戦データを自動送信するか訊ねる確認ダイアログが表示されます。自動送信する場合は【はい】を、手動でメール対戦データを送信したりフロッピーなどで受け渡したりするときは【いいえ】をクリックします。
F以下、第1プレイヤーのF〜Hと同じ手順で、次のプレイヤーにメール対戦データを渡します。
いったんメール対戦グループのスロットが確保された状態になれば、以後、他の人間プレイヤーからメール対戦データを受け取ったときには、次の手順でメール対戦を再開できます。
@受け取ったメール対戦データを、デスクトップ上の『大戦略パーフェクト2.0メール対戦データ』フォルダのショートカット上にドラッグコピーします。このとき、すでにフォルダ内に置かれているメール対戦データを、上書きしていいかどうか訊ねられるので、【はい】を選択します。
A【ファイル】>【メール対戦】>【ゲーム読込】メニューを実行します。
Bメール対戦グループのスロットが表示されるので、そのメール対戦データで使用しているスロットを選択して【読込】ボタンをクリックします。
※スロットダイアログでは、そのメール対戦で使用しているデータの「ファイル名」、プレイ中の「マップ名」、現在手元にあるメール対戦データを作成したときの「作成日」「作成時間」、「ターン」数、現在の「担当」陣営、行動済みかどうかなどの「状態」が表示されます。
C「パスワード設定」ダイアログが表示されるので、登録しておいたパスワードを入力して【OK】ボタンをクリックします。
Dメール対戦データが読み込まれ、前の順番のプレイヤーの行動が再現されてから自陣営のフェイズを迎えます。
インターネットやLANによる通信対戦でゲームを途中保存した場合、そのゲームデータをメール対戦グループのスロットに読み込んで、以後メール対戦としてプレイを再開することができます。これを行なうには以下の手順に従います。
@通信対戦の途中で、ホストまたはクライアントが、ゲームデータを途中保存します。
A途中保存を行なったプレイヤーは、【ファイル】>【メール対戦】>【通信ゲームデータからの再開】メニューを実行します。
Bメール対戦グループを登録するためのスロットダイアログが表示されるので、任意の新規スロットを選択して【読込】ボタンをクリックします。
C【ゲーム再開】ダイアログが表示されるので、メール対戦として再開したい通信対戦のゲームデータ(拡張子「.dn2」)を選択し、【ゲーム再開】ボタンをクリックします。
D通常のメール対戦でのプレイと同じように、ゲームをプレイします。再開したプレイヤーは、すべての行動を終えたら、【ゲーム】>【ターン終了】メニューを実行します。すると、メール対戦データを自動送信するか訊ねる確認ダイアログが表示されます。
E以下、通常のメール対戦と同じ要領で、対戦を行なえます。
【ファイル】>【メール対戦】>【ゲーム削除】メニューを実行すると、現在自分が参加しているメール対戦グループの一覧が、スロット表示されます。
ここで削除したい登録済みのスロットを選択し、【削除】ボタンをクリックすると、そのメール対戦グループを削除していいかどうか確認を求められます。【はい】ボタンをクリックすると、スロットが空欄になり、以後そのメール対戦グループでの対戦はできなくなります。この操作はくれぐれも慎重に行なってください。
自分の順番のときに、ターンを終了するのではなく、ターンの途中段階でプレイを中断したいこともあります。
このようなときは【ファイル】>【メール対戦】>【ゲーム中断】メニューを実行してください。途中までプレイしたメール対戦データが、自分専用の途中保存データとしてセーブされます。
この状態で、プレイを再開したいときは、【ファイル】>【メール対戦】>【ゲーム再開】メニューを実行してください。専用の途中保存データがロードされて、ゲームが再開されます。
※メール対戦時は、通常プレイのときとは異なり、保存ファイル名別のゲーム保存などは行なえません。
メール対戦のときに、参戦陣営が3陣営以上のマップでは、同盟の締結と破棄を行なえるようになります。
同盟の締結は、【ゲーム】>【同盟締結】メニューのサブメニューで、まだ同盟を締結していない人間プレイヤーの陣営に申し入れします。ただし、相手陣営は申し入れを拒否することもできます。コンピュータ陣営に対しては、ゲーム開始前のマップ設定での同盟設定以外は、ゲーム中に新たに同盟締結を申し入れることはできません。
締結してある同盟は、【ゲーム】>【同盟破棄】メニューのサブメニューで、破棄することができます。この場合、相手陣営の望む望まざるにかかわらず、一方的に破棄されます。ゲーム開始前のマップ設定で、コンピュータ陣営相手に結ばれていた同盟も、ゲーム中に破棄することができます。
※同盟締結・同盟破棄は、1陣営に対して5ターンに1回だけ行なうことができます。
メール対戦時には、環境設定ダイアログでオンに設定してあった【戦闘時に武器を選択する】【迎撃確認を行なう】は無効となります。
ゲーム途中での、人間とコンピュータのプレイヤー変更の機能は無効になり、【ゲーム】>【プレイヤー変更】メニュー自体も選択できなくなります。ただし、【ターン委任】は、シングルプレイのときと同様に自由に行なえます。
メール対戦の相手を探すのは、意外に苦労を伴います。そこで弊社では、Webページ内に対戦者募集掲示板を設置しております。
下記がそのURLです。URL内の注意事項をよくお読みになってご利用ください。
http://www.ss-alpha.co.jp/special/dsmail/